メソポア珪藻土とは・・・

珪藻土は、産地などにより細孔の大きさが違います。細孔の大きさが直径 50 ナノメートル (*) 以上(マクロポア)は一般的な珪藻土。細孔が2~50 ナノメートル(メソポア)のものが「メソポア珪藻土」です。 この細孔の大きさの違いが、「調湿機能」の違い。細孔の大きな一般的珪藻土は、ビールの酵母菌を取るろ過材や土地改良材などに使われるほか、塗り壁材としても一部出回っています。 また、細孔を持つことで知られる備長炭は、メソポア珪藻土よりさらに細孔が小さいミクロポアのため、 湿気や臭いを吸収しても、それを放出することはありません。余分な湿気を吸い、乾燥した時には湿気を放出。湿度を 40%~70%の快適状態に保つ「調湿」に優れているのは「メソポア珪藻土」ならではの特質です。 「MPパウダー」は、このメソポア珪藻土を主成分とした高機能塗り壁材。そこで暮らす人々の健康、美容を守るとともに、建物を長持ちさせることも可能なのです。 *1 ナノメートルは 100 万分の1 ミリメートル

トレサビリティの実現

珪藻土は、世界各国で採掘されています。しかし、その多くはろ過材や土壌改良材に適したマクロポアの珪藻土です。メソポア珪藻土の地質調査から採掘地の選定、採掘、製造までを自社で一貫して管理。 さらに、メソポア珪藻土の特質である細かな細孔を壊さずに、塗り壁材として使いやすく加工するため、独自の特殊粉砕結合技術を開発。高機能、高品質の「MPパウダーシリーズ」を誕生させることに成功しました。

暑さ、寒さも湿度が招く

「調湿」は、そこで暮らす人と建物に優しいだけではなく、「省エネ」=「光熱費削減」 にもつながります。四季折々に気温や湿度が変化する日本。移ろう季節は風情があるものの、夏は高温多湿、冬は低温乾燥と、1年を通して快適に過ごすには冷房や暖房が欠かせません。ところが体感温度は、湿度によって大きく変わってきます。 湿度が高いとより暑く、湿度が低いとより寒く感じられてしまうのです。 「MPパウダー」で湿気をコントロールした室内は、1年中適度な湿度をキープするため、エアコンなどの冷暖房費の削減に貢献できます。

カビ、ダニ、ニオイも抑制

カビの原因となるのは、栄養・酸素・温度・そして結露などによる水分。「MPパウダー」は、優れた調湿機能により結露をおこしにくくし、カビの発生を抑えます。 つまり、湿度をコントロールすることで、カビの発生を抑え、 さらにはカビを食料とするダニの発生を抑えることができるのです。 また、住んでいる人にはわかりにくい生活臭も、湿気とともに部屋に充満するもの。「MPパウダー」は気になるニオイを抑えることも可能です。 さらに、土や岩と同じ無機鉱物を主成分とする「MPパウダー」 は不燃性。万一の火災でも燃えにくいというメリットも併せ持っています。

原料は4種類のみ
だから人にも環境にも優しい

優れた機能を持つメソポア珪藻土ですが、施工のしやすさや色彩調整のための調合が必要です。 「MP パウダー」は、その調合材料も自然素材。しかも体に優しい中性です。原料は、色彩調整のための「白土」、ひび割れなどを防止するための「セルロースファイバー(植物性繊維)」、固化補助と施工性向上のための「食品のり」、そして高機能調湿材「メソポア珪藻土」の4種類のみです。 人に優しく、環境にも優しい。「MP パウダー」は自然素材にとことんこだわった塗り壁材なのです。

自然界に還せる材料。 だから「ゼロ・ウェイスト」

自然素材ということは、使用後も自然界に還せるということ。当社は、当社の理念である、「ゼロ・ウェイスト」を成し遂げるために「生産~破棄」までの一貫した物作りを実践。
「MP パウダー」を開発したのも、この「ゼロ・ウェイスト」実践への強い信念があったからです。

※「ゼロ・ウェイスト」とは
ゴミを焼却せず、環境負荷を減らしながら、リサイクルと堆肥化でゴミを限りなくゼロにする考え方のこと。

住まいの“心地よさ”にプライオリティを。

「健康」「省エネ」「安全」…。 メソポア珪藻土ならそのすべてを叶えられます

珪藻土とは・・・

珪藻土(けいそうど)とは、植物性プランクトンの珪藻が、海や湖の底で長年にわたって堆積し、化石化したもの。約800万年の時を経て、 世界各地で採掘され、古くから人々の暮らしの中に利用されています。 例えば、七輪や耐火レンガ、ビールのろ過材、最近では化粧品のファンデーションにも使用されています。 その中で、最近注目を集めているのが住宅の内装建材としての利用方法。天然素材である珪藻土は、自然の風合いが美しいだけではありません。当社が使用する「メソポア珪藻土」は、さまざまな優れた特徴を発揮します。一つは、土や石と同じ無機鉱物が主成分のため「耐火性能」に優れていること、一つは消臭効果があること、そして最大の特徴は「調湿効果」により、健康で快適に暮らせるだけではなく「省エネ」も実現できること。次では「調湿機能」について詳しく紹介しましょう。

自然の力で湿度コントロール

「調湿機能」とは、湿度の高いときには湿気を吸収し、湿度の低いときには湿気を放出する機能のこと。 人間にとっても、建物にとっても快適な湿度は「40% ~ 70%」です。 湿度が70%を超えると、カビやカビを養分とするダニが増殖し、人間の健康に悪影響を及ぼすだけではなく、建物の寿命も縮めます。また、 湿度が40%以下になると肌が乾燥しはじめ、湿度が20%以下になると、インフルエンザウィルスが増殖するという実験結果が出ていま す。快適で健康な暮らしには「調湿」という考え方が欠かせません。 メソポア珪藻土は、調湿機能に優れた天然素材。人間にとっても建物にとっても健康で快適なメンテナンスフリーの住まいづくりに貢献し ます。