接触感染・飛沫感染への対策だけでなく、
「床」からの細菌やウイルスへの対策をする必要があります。

昨今、ウイルスによる感染症は、接触感染・飛沫感染だけではなく、靴底経路での屋内持込みが最大のリスクと認識されつつあります。医療関連施設や介護施設等で発生した集団感染(クラスター)現場の高濃度汚染エリアの床面から、足回り(靴底、靴下、すそ)を介して、ウイルスは屋内(自宅・事務所)や車内に持込まれ、そのウイルスが塵埃と合わさり、吸い込みや接触によっての感染リスクが発生します。床でのウイルス・細菌への対策が必要不可欠の時代で、低コストで除菌効果の高い過酢酸が、今、注目されています。

過酢酸とは?

過酢酸は平成 28 年に食品添加物として認可され、幅広い病原微生物(※1)に対して高い除菌力があることから、近年世界で注目されている除菌剤です。

◆過酢酸は水と反応し、酢酸と過酸化水素に分解される
◆活性酸素により高い除菌力が得られる
◆実質的な毒性成分の残留がない
◆有機物による濃度低下が穏やかで、効能持続性(※2)がある
◆芽胞形成菌・真菌を含む幅広い菌に対して効果がある

※1. 全ての菌・ウイルスへの効果を保証するものではございません
※2. 乾燥前の洗剤が残っている状態での効果持続性

欧米では次亜塩素酸製剤やホルマリンなどの有害な消毒剤からの切り替えが進み、毒性や発がん性リスクがなく、高レベル消毒剤に分類される過酢酸が普及しています。

過酢酸と次亜塩素酸の比較

次亜塩素酸は有機物存在下では濃度が急落し除菌効果は限定的、過酢酸は有機物存在下でも、濃度・効力が減衰しにくい特長を持ちます

次亜塩素酸は、菌や汚れ(有機物)に触れると、すぐに酸化反応を起こすという性質があります。除菌したい場所が汚れていたりすると、汚れの成分(有機物)に真っ先に反応してしまい、本来の除菌効果が得られないことがあります。過酢酸は、汚れなどの有機物が存在する中でも濃度の減少は穏やかで、効力が低下しにくく、十分な除菌効果(※3)を発揮します。

※3. 実環境、濃度により効果の程度は異なります
※4. それぞれ 160ppm/200ml 希釈液に生卵を1個添加し、濃度変化を試験(自社テーブルテスト)

次亜塩素酸は濃度が低下することにより効果が減衰します

次亜塩素酸は汚れ(有機物)に真っ先に反応する為、有機物存在下では、濃度(効果)が急速に減衰し、本来の効果が発揮しづらい。対して、過酢酸は最適な濃度で産生維持します。

過酢酸の除菌効果(他剤との比較)

【評価方法】
豚糞を対象に、微生物に対する過酢酸・逆性石鹸・塩素系・オルソ剤について、除菌効果を試験管内(約30秒)にて評価しました。

過酢酸プレミアム ビネクリーン

1.過酢酸の力で強力除菌・抗ウイルス
2.効果の持続性
( 有機物による濃度低下が少ない)
3.希釈品は人体や食品への安全性が高い

※原液は強酸(pH1.5 前後)で傷害性があります
成分(重量%):
酢酸 45%、過酸化水素 5.5%、過酢酸 15%、1- ヒドロキシエチリデン -1,1- ジホスホン酸 0.6%、水 33.9%(過酢酸は、酢酸、過酸化水素との混合により生成される過酸化化合物)

使用用途

建物、サニテーションの除菌、
消臭、ウイルス除去
(床 ドアノブ テーブル おもちゃ トイレ キッチン)

使用基準

ビネクリーンとして 150 ~ 250ppm(1,000 ~ 600 倍希釈)となる水溶液を室内、壁、床面に適量散布するか、又は同濃度の水溶液で洗浄もしくは清拭してください。

原液を希釈する際の注意点

必ず防護用ゴーグル、マスク、長袖作業着、ゴム手袋等の一般的な耐薬品装備を着用してをお取り扱い下さい。

希釈早見表

取扱注意事項

人体に対する注意事項

・本製品は、揮発性酢酸を多く含む強い酸化性の除菌剤です。直接触れると、重篤な皮膚の火傷、または眼の損傷を引き起こす おそれがありますので、特に原液の取扱い時には、必ず防護用ゴーグル・防護マスク・長袖作業着・防水エプロン・ゴム手袋等の一般的な耐薬品装備の着用し吸入・暴露・接触を避けること。 個人用保護具 :呼吸器保護 : 吸収缶付保護マスク ( 酸性ガス用 )
  手の保護 : 不浸透性保護手袋 ( 布、天然皮革製手袋の保護具は使用しない )   眼の保護 : ゴーグル
 皮膚及び身体の保護 : 作業衣 ( 長袖 )、安全帽、安全靴等
・ミスト、蒸気、スプレー飛沫を吸入しないこと。 取扱い後は、よく手を洗うこと。

分解発熱での注意事項
・重金属、アルカリ、還元剤等が混入した場合、過酢酸及び過酸化水素等が急激に分解して発熱を伴い酸素ガスが発生するため密閉容器を破裂する危険性があります。可燃物 / 酸 / 有機物 / 金属類 / アルカリ剤等と混合を回避するために、予防策を講じてください。
環境に対する注意事項

・取扱いは、屋外または換気の良い場所で使用してください。
・熱、火花、裸火、高温の物体のような着火源から遠ざけること。
・環境への放出・排出を避けること。

万一本製品が皮膚に付着した場合

飛沫や液滴が皮膚に付着した場合
飛沫や液滴等、少量の原液や濃い濃度の過酢酸製剤が皮膚に接触した場合、皮膚が白くなりピリピリとした痛みが発生します。これは、本製品に濃い濃度の過酢酸が含まれるためですが、直ぐに水で洗い流していただくと、痛みは和らぎます。但し、洗い流した後も痛みが残る場合は、直ちに皮膚科の診察を受けてください。
大量に皮膚や頭髪等に付着した場合
原液、濃い濃度の過酢酸製剤と接触すると、皮膚がただれ、やけどのような症状を引き起こし、発熱する場合がありますので、対応を極めて迅速に行う必要があります。本製品が大量に身体に付着した場合や、 衣服の上から浴びた場合は、直ちにシャワー ( 流水 ) を浴びて洗い流し、同時に過酢酸製剤が浸み込んだ衣服を脱ぎ、更にシャワー ( 流水 ) で洗い流してください。その後、医療機関に連絡し、救急処置を受けてください。過酢酸製剤が浸み込んだ衣服は、流水で洗浄してください。

保管方法について

本製品は、消防法危険物第 4 類第 2 石油類の製品になります。下記要件を守ってご使用ください。

保管場所について

・室温以上に温度の上がることのない場所に施錠をして保管、管理してください。
※本製品には過酸化水素が含まれるため、50℃以上の温度にすることは避けてください。
・容器の通気孔を塞がずに閉栓し、直射日光を避けた換気の良い冷暗所に保管してください。
・火を使う場所や可燃物の近くに置かないこと。
・管理者以外の人が手の届かない場所に保管すること。
・保管数量は 400ℓ未満を基本としてください。400ℓ以上 2,000ℓ未満 ( 指定数量 ) を保管する場合は、該当する危険物倉庫に保管するか、少量危険物貯蔵の申請を市町村に行ってください。但し、危険物取扱を申請済の場合は、届出の内容に従い保管してください。

保管上の取扱いについて

・本製品容器から一度取り出した後は、絶対に元の容器に戻さないでください。
( 汚染や不純物は保存寿命を低下させ、分解を引き起こす可能性があります )
・耐腐食性のあるポリ容器に保管してください。

廃棄処理方法について

廃液処理方法

・使用済みの過酢酸希釈液は地方自治体の条例に従って排水してください。


中和処理が必要な場合は苛性ソーダにて中和を行ってください。
( 目安 :6.5~8.3 程度)

・水のみによって中和処理を行う場合は、本製品 1% 希釈用液に対して、約 1,000 倍の水で希釈してください。

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